毎月1日のお参りで、「きつねの嫁入り」の準備に出会いました

ブログ2026年11月01日

11月1日、下松市花岡の福徳稲荷社へお参りに行きました。

私は毎月1日に、ここへお参りしています。

いつもは朝一番に行くのですが、この日は日曜日だったので、仕事の前、8時半ごろになりました。

すると、今度の「きつねの嫁入り」の準備をされている地域の方々に出会いました。

朝早い時間でしたが、多くの方がお手伝いをされていました。

お参りをする場所にも、赤い布や飾りをつけた、おみこしのベースになるものがたくさん並んでいて、とても和やかな気持ちになりました。

福徳稲荷社のお参りをする場所に並んだ、赤い布と色とりどりの飾りをつけた台車
お参りをする場所に並んでいた、おみこしのベースになるもの(11月1日撮影)

きつねの嫁入りは、11月3日の「稲穂祭」の中で行われる行事です。

見に行かれる方へ。行列が動き出すのは14時、周防花岡駅には14時40分ごろに着く予定です。

当日の時間と交通の注意は、このすぐ下にまとめました。

今年の予定(2026年11月3日)

下松市観光協会の案内と市の広報をもとにした、主な予定です。

  • 日時:11月3日(火・祝)11時30分〜16時30分
  • 場所:下松市花岡の法静寺・福徳稲荷社の周辺(旧山陽道)
  • 11:30 園児パレード出発(12:30 福徳稲荷に到着、鼓笛・踊り奉納)
  • 14:00 行列を含む全団が出発
  • 14:40 周防花岡駅に到着(踊り・餅まき・お色直し)
  • 15:00 駅を出発
  • 16:00 花岡公民館で三三九度、餅まきまたは餅配り
  • 16:30 終了

過去の例では、新郎新婦はみこしなどのあとに続くので、沿道で見られる時間は場所によって少しあとになります。

見に行かれる方へ

  • 今年の交通規制の区間と、雨の場合の扱いは、公開されている案内では確認できませんでした。過去には付近の道路が通行止めになった年もあります。お出かけの前に、花岡福徳稲荷社(0833-43-4500)へご確認ください
  • 電車:JR岩徳線の周防花岡駅から徒歩7〜10分
  • 車:駐車場は周南記念病院の職員駐車場です。福徳稲荷社との間をシャトルバスが結びます(病院発は9時〜15時45分、稲荷社発の最終は16時55分)
  • 路線バス:防長交通の発表では、終日、宮の前(旧道)・支所前・時宗の各バス停を休止して迂回し、臨時バス停を置きます。14時〜15時30分は花岡駅前のバス停が休止になり、宮の前(新道)にも臨時バス停が置かれます。場所は防長交通の地図でご確認ください(周南営業所 0833-43-2200)

見どころは、誰だか分からない新郎新婦

新郎新婦は、きつねの面をつけて、並んで人力車に乗ります。

誰が務めるのかは毎年秘密で、名前を明かさない慣習があるそうです。

過去の例では、地域のみこしや山車などが先に進み、そのあとに人力車の新郎新婦と、紋付きはかまの親族やお供が続いています。

行列に参加すると良縁に恵まれる、という言い伝えもあります(役を務めた人に、とする資料もあります)。

周防花岡駅では、踊りや餅まきとあわせて、花嫁のお色直しがあります。

最後は三三九度です。

白狐の夫婦の言い伝え

「きつねの嫁入り」という言葉は、夜に狐火が連なって見えることや、日が照っているのに雨が降る天気雨の呼び名として知られていますね。

下松のきつねの嫁入りには、また別の言い伝えがあります。

福徳稲荷社は、浄土宗のお寺、法静寺の境内にあります。

法静寺の山門。右の垂れ幕に「稲穂祭 きつねの嫁入り 十一月三日(祝)」とある
法静寺の山門。右の垂れ幕に「稲穂祭 きつねの嫁入り」とあります(人の顔が写る部分はぼかしています)

お寺の中にお稲荷さんがあるのは、こんな言い伝えがあるからです。

享保9年(1724年)、数珠をなくした法静寺の住職の枕元に、白狐の夫婦が現れました。

夫婦は、自分たちはすでに死んでいる白狐だと明かし、数珠を届ける代わりに、亡きがらを人と同じように引き取ってほしいと頼んだそうです。

目を覚ますと、枕元には数珠がありました。

住職は亡きがらを手厚く葬って供養し、その夫婦狐が福徳稲荷として境内に祀られた、と伝えられています。

細かいところは資料によって少しずつ違いますが、白狐の夫婦を住職が弔った、という筋は共通しています。

一般のお稲荷さんでは、きつねは神様のお使いとされます。

ところが福徳稲荷社では、白ぎつねそのものを神様として祀っているのだそうです(2012年の取材で、法静寺の住職が話されています)。

ご利益としては、福徳円満や火災・盗難よけ、五穀豊穣、商売繁盛のほか、失せ物が見つかるともいわれます。

行列は1950年から。コロナ禍の2年も、神事は続きました

きつねの嫁入りの行列は、1950(昭和25)年に、五穀豊穣に感謝する稲穂祭の中で始まりました。

2025年で第76回を数えています。

新型コロナの影響で、2年間は行列やみこしを行わず、境内で神事だけを行ったそうです。

2022年に3年ぶりに行列が戻り、2023年には餅まきも復活して、従来の規模に戻りました。

2024年は鎮座300年と、きつねの嫁入り75周年が重なる年でした。

75周年の記念事業で夫婦キツネの石像がつくられ、11月1日に除幕式が行われています。

2024年の人出は約3万9000人。みこしや山車なども合わせると、総勢500人の行列になるそうです(2023年の市の広報)。

準備の朝に見たこと

お祭りの2日前の日曜日、朝から多くの方がお手伝いをされていました。

2024年には約3万9000人が訪れたお祭りも、こうした皆さんに支えられているのですね。

寄り添う2匹のきつねの石像と、奥へ続く飾りつけの台車
寄り添う2匹のきつねの石像と、奥へ続く飾りつけ(提灯などの個人名・住所はぼかしています)

下松市の広報は、このお祭りが手伝う人、参加する人、見る人の縁を結ぶと書いています。

2025年には華陵高校の生徒さんが、地域の方にみこしの担ぎ方を教わって、一緒に担いだそうです。

私も地元の周南市で、中央地区の体育振興会に所属していて、防災体験や運動会の準備に関わっています。

地域の行事は、こうした準備があって続いていくのだと思います。

おわりに

毎月のお参りで、準備をされる地域の方々に出会い、とても和やかな気持ちになりました。

11月3日、行列が無事に進みますように。

みなさんは、きつねの嫁入りを見に行ったことはありますか。

思い出があれば、ぜひコメントで教えてください。

出典

(いずれも 2026-11-01 に確認)

今年の予定と案内

由来と歴史

言葉の意味と、そのほか

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