周南市の中学部活動地域移行|2026年度完全実施の課題と展望
ブログ2025年02月23日
周南市では2026年度完全実施を目指す中学部活動地域移行について、周南市文化会館で開催されたシンポジウムに参加してきました。
■ 周南市の中学部活動地域移行はなぜ必要なのか?

昨日(2月23日)、周南市文化会館で開催された部活動地域移行シンポジウムに参加してきました。周南市の教育改革への取り組みの一つである中学部活動の地域移行について、課題と可能性を感じる機会となりましたね。

■ 周南市の中学部活動地域移行の現状
周南市では2026年度までに、全ての中学校部活動を地域のクラブ活動へ移行する計画を進めています。周南市地域クラブによると、現在87の地域クラブが登録しており、そのうちスポーツ団体が51団体、文化活動が31団体となっているそうです。
■ 地域移行における具体的な課題
【指導者の確保】
専門的な指導者の確保と育成
平日放課後の指導体制
指導者への報酬設定
全国科学省 運動部活動での指導のガイドラインも参考になりますね。
【活動拠点の確保】
学校施設の活用方法
地域施設との利用調整
天候に左右されない活動場所
スポーツ庁 学校体育施設の有効活用に関する手引きが参考になります。
■ 周南市地域クラブに登録団体による見本市開催


私はハダシランドでお世話になっているソクラテスゼミ(科学教室)と徳山エンジョイ!ラジコン倶楽部の活動に関わる立場で参加しましたが、予想以上の反響に驚かされました。

特にミニッツラジコン教室の体験会では、2時間半にわたって5台のラジコンによる体験走行が途切れることなく続き、延べ120人以上もの参加者が集まりました。これは、子どもたちが新しい体験や活動の場を強く求めているというサインではないでしょうか。
■ 新しい可能性
私たちソクラテスゼミや徳山エンジョイ!ラジコン倶楽部の経験から、従来の部活動とは異なる形での活動の可能性も見えてきました。例えば、固定的な活動時間にとらわれず、子どもたちが興味に応じて自由に参加できる「居場所」としての機能です。

科学講座ではハダシランドで反響の大きかった宇宙エレベーター、5G時代を見越した無線給電、周南市ならではの水素の未来について話されました。ご参加いただいた方々は真剣な表情で時より驚きの声やうなづかれながら聴かれていました。

科学やラジコンといった専門性の高い分野でも、経験豊富な地域の方々が指導者として関わることで、学校の枠を超えた深い学びが可能になります。

■ これからに向けて
2026年度の完全移行まで、残り約2年。周南市の取り組みは、今後各地で進められる部活動の地域移行のモデルケースとなる可能性を秘めています。
そのためにも、この取り組みについてより多くの市民の皆さんに知っていただき、地域全体で子どもたちの成長を支える体制づくりが必要だと感じています。今後も、この動きについて継続的に情報発信していきたいと思います。
地域移行は簡単な道のりではありませんが、子どもたちにとってより良い環境を作るため、私たち大人ができることから始めていきましょう。
最近の周南市議会における部活動移行についての傍聴は下記定例会議事録よりご確認いただけます。
・令和5年第8回周南市議会定例会12月12日 本会議 9:30 一般質問・議案質疑
・令和5年第8回周南市議会定例会 ー 12月12日 本会議 9:30 一般質問・議案質疑
今回の記事作成において参考にさせていただいた情報については下記URLをご確認ください。
・スポーツ庁/運動部活動の地域移行について
・子どものスポーツ活動の機会確保・充実に向けた部活動改革(山口県)
・部活動改革ポータルサイト ~学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行(地域移行)に向けて~
・守山市文化体育振興事業団(吹奏楽)
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